【ボールの持ち方】
次にあげるポイントはグラウンドのどのポジションを守っていても共通に言え、フィールディングの心得とも言えます。つまり、フィールディングの基本中の基本です。これができるだけでも確実にランが抑えられます。
[1]
膝を曲げ、重心を下に下げる。
重心を下げることによって、どんな球にも反応できるようになります。
[2]
全ての打球が自分に飛んでくると思って守る。
[3]
フィールダーはバットの面とバッツマンの足さばきに集中する。
[4]
掌の中に入るまでボールから目を離さない。
焦る必要は無いので、確実に捕球しましょう。
[5]
アウトフィールダー(ピッチから離れて守っているフィールダー)はボウラーの助走とともに2,3歩前へ動く。
この動きをウォークインと言い、この動きをすることによって、打者にプレッシャーを与えたり、自分が動きやすくなる効果があります。

 

【ゴロの基本の守り方】

      

 この動きはゴロの処理の中で最も確実で基本的なものです。主に、ボールを確実に止めなければならない場合に使い、バウンダリー近辺で守っているカバーのいないアウトフィールダーによく見られます。
 心構えとしては、ボールをきっちり取るのではなく、弾いてでも、とにかく前で止めることを考えましょう。また返球は速やかに行いましょう。

[1]
ボールに遅れないように、早く打球のライン(方向)に入る。
ボールに遅れては確実な捕球ができなくなりますし、捕球体勢が悪くなります。バットの面や向き、バッツマンのフットワークである程度打球の方向を予測し、ボールのラインに入れるよう心がけましょう。
[2]
ボールのラインに入ったら、片足を内側に曲げ、お尻を落とす。
自分の右側にゴロが飛んできた場合、左膝を曲げ、左側に飛んできた場合は、右膝を曲げます。そして、曲げた足全体で壁を作り、ボールが通らないようにします。
[3]
ボールをしっかり見て、両手で捕球する。
返球を焦る余り、ついついボールを確実に捕らえる前に目線をピッチや選手に向けてしまうことがあります。それでは取り損なうことが多くなってしまいますのでボールは手に入るまで確実に目を離さないようにしましょう。
この図のように捕球できない場合は、足先でも構わないのでボールを止めるように心がけましょう。

 

【フライの取り方】
 クリケットは硬いボールを素手で取ります。グラブはキーパーを除いて使いません。従って、腕をうまく使って生卵をとるようにしてとらないとしっかり取れませんし、怪我の原因にもなります。
 また、脇を閉めて掌平を下向きに取る方法と、肘を突き上げて掌を上向きにして取る方法があります。

[1]
ボールをよく見て、すばやく落下地点に入る。
ボールの回転や風向きも考慮しなければなりません。
[2]
掌で器を作るようにして親指以外の指は閉め、小指と小指をくっつける。
この時に、掌の向きをどっちにして取るか決断します。肘を突き上げる場合には顔の真上より肩口の位置でとるようにしましょう。
指先をボールに向けず掌を向けるようにしましょう。
[3]
ボールから目を離さず、なるべく目線でキャッチする。
[4]
取る瞬間、肘を使い、わずかに引く。
衝撃を和らげることができ、手からこぼれることが少なくなります。