2002/6/25
山崎小学校
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町田市立山崎小学校におけるクリケット教室活動報告
報告者 宮地 直哉
実施場所
東京都町田市 市立町田小学校
実施日
2002年6月25日(火)
講師
松村謙一郎
指導者
宮地直哉
参加数
約40人(男性約25人)
内容
15:30〜 先生方との打ち合わせ
16:00〜 クリケットの説明
●ビデオ・実演等
16:25〜 クリケットの練習
●簡単な投げ打ち
終了


【総括】
今回は、山崎小学校に派遣されているALT(Alternative Language Teacher)の出身国であるオーストラリアの文化を授業の一環として学ぶこととなり、オーストラリアで盛んなクリケットが取り上げられることとなったことから実現した。ALTの授業は全部で5限分(各45分)あり、そのうち既に2限分は他のゲーム等、文化の学習のために使用されていた。当日の打ち合わせの後、放課後に希望生徒が残って体育館でクリケットを早速体験させたいとのことであったので急遽、約45分間クリケット教室を開催した。
まず、体育館にプロジェクターを用意していただき、クリケットの説明には以前BS放送で取り上げられた際のOAを録画したビデオを使用した。やはり、放送内容が日本人向けに製作されている分、初心者に見られる疑問点−腕を曲げて投げない・バットを持ったまま走る・素手で守る等−も多数説明しているので、まったくクリケットを知らない生徒たちにも比較的好評だった。実演はビデオの進行とともに、途中でビデオを止めながら行い、この間にも質問を受けた。ビデオの終了後には実際にウィケットをセットし、バッティングの実演を少々詳しく行った。
説明後は生徒たちに実際に投げ打ちをしてもらった。人数が多く、原則一人一打のローテーションだったが生徒たちはかなり積極的に参加し、何度も打っていた。中には自らフィールディング(守備)をしてくれる生徒もいた。全体練習終了後も帰らないで、もう少しやろうとする子供がいるなど、かなり好評だったといえるのではないだろうか。
決定事項
残りの3授業分は7/2、7/8と7/9の3日間で開催される。
クリケットは当初は3限分、それぞれ第5、6学年に2学級ずつ割り振られていたものだったが、少ない時間数で子供たち一人一人にクリケットを理解してもらい、そして何よりも楽しんでもらえるようにしてもらえるようにするため、最初の1限にクリケットのルール説明、そして残りの2限を使って全員に出番が回すことができるペアーズクリケットをすることに決まった。生徒たちにクリケットの魅力を伝えることができれば、と思う。

 

町田市立山崎小学校におけるクリケット教室活動報告
報告者 川村 さやか
実施場所
東京都町田市 市立町田小学校
実施日時
2002年7月2日(火)
講師
松村謙一郎
指導者
新田絵里子 寺師義和 島田雄太 鎌倉左登志 宮地直哉 川村さやか
参加生徒数
各クラス約35人×4クラス(5年生×2、6年生×2)
内容
45分間を使い、次の手順で授業を進めた。以下は1時間目の授業内容
8:35〜8:40 スタッフ紹介・本日の授業内容紹介・ゼッケンによるチーム分け(4チーム)
8:40〜9:00 ボウリング・バッティング各2チームずつ行う
9:00〜9:18 ボウリング・バッティング交代
9:18〜9:20 記念品としてポスター配布・終了
※他クラスも同様の時間配分で授業を進行


【総括】
 今日は第一回目クリケット教室として、次週行う試合に備えての練習を行った。前回のクリケット教室に参加した生徒は他生徒にその経験した内容を話していないようだったが、ほとんどの生徒はビデオ学習によって、ボウリング・バッティングに関するだいたいの知識は得ているようだった。
 
まずボウリング指導は、ピッチの両側に1チームずつ並び、1名のスタッフの指導を受けながら交互にウィケットを目掛けて投げる練習を行った。知識はあるものの、実際にやらせてみると、肘を曲げて投げたり、腕が横から出てしまっていたりしており、特に野球少年にとっては慣れない投げ方で、相当苦戦していた。
 
バッティング指導では、1つのウィケットに1チーム、1名のスタッフという体制で、生徒一人が打つ練習をしている間に他の生徒はフィールディングを行った。こちらでも野球打ちをする子が多く見受けられたが、スタッフの説明に耳を傾ける生徒が多かった。
全体としては、皆汗をかきながら練習に取り組んでおり、楽しそうだった。生徒の中には、記念品として配ったポスターにスタッフのサインを求める子もいて、クリケットに少しでも興味を持ってくれたのではないかと思った。しかし、反省としては、1チーム8〜9名の中でスタッフが指導に当たれるのはプレーしている子1名が限界だったため、他の生徒には待ち時間が長く感じられるようだったので、全員が常にプレーに参加している意識を持つような練習内容や、待ち時間対策を何か考えたほうがよいと思った。また、狭い体育館の中での練習の場合は、ゴムボールとはいえ早いボールを投げる生徒もいるので、スタッフが常に子どもたちの安全を気にしながら練習させることを忘れないようにしたいと思った。
最後に、山崎小学校のご厚意で、生徒用の4色のカラーゼッケンをご用意いただき、またスタッフは各クラスに分かれて、生徒との交流を深めながらおいしい給食をいただくことができた。先生方には、本当に感謝したいと思う。

 

町田市立山崎小学校「クリケット教室」活動報告
報告者 新田絵里子
実施場所
東京都町田市立山崎小学校体育館及びグラウンド
実施日
2002年7月8日(月)、7月9日(火)
講師
松村謙一郎
指導者
(1)7月8日(月) 柿元理榮、新田絵里子、宮地直哉
(2)7月9日(火) 島田雄太、寺師義和、新田絵里子、宮地直哉
(順不同、敬称略)
参加者
約35名×4クラス = 約140名
(1)7月8日(月) 2クラス(6年1〜2組)
(2)7月9日(火) 2クラス(5年1〜2組)
時間割
(1)指導者自己紹介、クリケットの道具・ユニフォーム紹介(約10分)
(2)フリップを利用したクリケット用語確認(約5分)
(3)児童達による「5 over limited ゲーム」(約50分)

【指導内容】
(1)7月8日(月)
ボウリングは、まだまだひじが曲がってしまう生徒が多く見受けられた。注意をすると肘を真っ直ぐに伸ばし投げる努力をしていたが、日常とは違う動きにとまどいや文句を言う生徒が多かった。また、野球の影響から速球を投げることにこだわる生徒が多くいたが、コントロールよくウィケットに向かって投げるよう、生徒同士がお互いに注意し合うことが印象的だった。
フィールディングでは、始めは全く動こうしなかった生徒たちだったが、まんべんなくフィールダーを置くことを考えたり、カバーに入る生徒もいたりと、ゲーム中に成長が感じられた。そして、StumpedやRun outを狙う生徒が多くいた。返球の際は、どっちに投げたら良いか返球者に声をかける生徒やカバーに入ってほしい人の名前を呼びながら返球をする生徒がいて、本格的なクリケットの試合のようになった。そして、“Howzat?”と声を出すことにはまだ抵抗があるようだった。
バッティングでは、野球の癖で打つとバットを投げてしまう生徒が多くいたが、何度も注意するうちにそういった生徒はいなくなった。また、YesとNoのコールをうまく使い、Runを稼ぐ生徒も出てきて、体育館での説明の効果がよく出ていたと思う。今回は、4 runや6 runのルールを定めず試合を行ったので、走ってrunを稼がないとならず、runを稼ぐうまい方法はないのかと尋ねてくる生徒がいて関心した。そして、バットは体の一部だということを教えると、クリースまで走らずバットでクリースを越し、効率的にrunを重ねていた。また、こういった生徒を見た他の生徒が見習い、とても高度な試合になった。
(2)7月9日(火)
両クラス共、クリケットの精神を理解してくれた生徒が多く、大変嬉しく思った。自分自身のチームの友だちがアウトを取ったとき、“よく頑張ったね!“と拍手をすることはもちろんのこと、相手チームの子が良いプレーをした時にも拍手をしていた。そして、キャプテンとなった生徒は、男女や運動能力等の分け隔てなく、ボウリングやバッティングの順番を考えており、非常に関心した。
ボウリングは、まだまだひじが曲がってしまう生徒がいたが、少し注意をすると肘を真っ直ぐに伸ばし投げる努力をしていた。そして、ボールを早くを投げることではなく、コントロールよくウィケットに向かって投げるよう、生徒同士がお互いに注意し合うのが印象的だった。
フィールディングは、始めは全く動こうしなかった生徒たちだったが、まんべんなくフィールダーを置くことを考えたり、カバーに入る生徒もいたりと、ゲーム中に成長が感じられた。Stumpedを狙う生徒がたくさんいた。そして、“Howzat?”と声を出すことにはまだ抵抗があるようだった。
バッティングでは、野球の癖でバットを投げてしまう生徒が多く見受けられたが、何度も注意するうちにそういった生徒はいなくなった。そして、バットは手の一部だということを教えると、クリースまで走ることなく、バットでクリースを越し2 run目、3 run目に進む生徒たちがおり、彼らを見本に多くの生徒が効率的なRunの取り方をしようとしていた。また、YesとNoのコールをうまく使い、Runを稼ぐ生徒も出てきて、体育館での説明の効果がよく出ていたと思う。Hit the wicketでアウトになる生徒が多くいたので、バッティングの際はそれぞれの生徒に立つべき場所を教えながら試合を進めた。
【総括】
(1)7月8日(月)
全体としては、クリケットの技術だけでなく、精神をもっと学んで欲しかったのが本音である。誰もが楽しくクリケットができるよう、フェアプレイ精神を身に付けたり、男の子や運動能力が高い生徒だけが楽しむクリケットではなく、誰でもできるように生徒同士が工夫をしてほしかった。しかしながら、炎天下にもかかわらず、ゲームに一生懸命に取り組んでくれて嬉しかった。うるおぼえだったルールもはっきりさせることができ、良かったと思う。今回に限らず、これからも皆でクリケットを楽しんでほしいと思う。
(2)7月9日(月)
先週の練習内容をしっかりと見につけた生徒が多くいたので、今日のゲームはとてもやりやすかった。そして、炎天下にもかかわらず、ゲームに一生懸命に取り組んでくれて嬉しかった。ゲームを進めるうちに、うるおぼえだったルールもはっきりさせることができ、良かったと思う。今回に限らず、これからもクリケットを楽しんでほしいと思う。