2002/10/8
袖ケ浦昭和小学校
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袖ヶ浦市立昭和小学校「クリケット教室」活動報告
報告者 川村 さやか
実施場所
千葉県袖ヶ浦市立昭和小学校体育館
実施日
2002年10月8日(火)、9日(水)、11日(金)
講師
松村謙一郎
指導者
(1)10月8日(火) 柿元理榮・川村さやか・新田絵里子
(2)10月9日(水) 鎌倉左登志・新田絵里子
(3)10月11日(金) 柿元理榮・鎌倉左登志
(順不同、敬称略)
参加者
約35名×12クラス=約420名
(1)4クラス(6年1〜3組、5年1組)
(2)5クラス(4年1〜3組、5年2〜3組)
(3)3クラス(3年1〜3組)
時間割
(1)指導者自己紹介、クリケットの道具・ユニフォーム紹介(約5分)
(2)ビデオ(TBS系BSデジタル放送”BS-i”)によるルール説明(約10分)
(3)指導者実演によるルール説明(約20分)
(4)児童達による「ペアーズクリケット」(約10分)
実施経緯
このたび、8校の袖ヶ浦市の小学校にクリケットを広めようと、各小学校にて英語の教師を務めている5人の英会話学校教師によるオファーを受けて、英語の時間を利用してクリケット教室がおこなわれることになった。今回は、代表して打ち合わせをしたロブさんが勤める昭和小学校からスタートするはこびとなった。まず打ち合わせの段階で、指導内容を3セッションに分けた。
セッションA:ビデオを用いてのルールや道具の説明
セッションB:練習
セッションC:ゲーム
このうち、今回私たちは授業の時間にセッションAを行うこととなった。

【指導内容…一日目(報告者参加分)】
 初日、柿本・新田・松村は朝7:45に小学校へ到着、先生方に挨拶した後、着替えてさっそく1時間目の授業に臨んだ。川村は交通の都合上1時間目途中からの参加となった。
 授業においては、最初に簡単に自己紹介をしたのち、こどもたちに本物のクリケット道具(バット・ボール・パッヅ・ユニフォーム等)を紹介し、実際に触らせた。こどもたちは、それまでKIDS用の小さな木製バットとウィケット、そしてゴムボールを使用していたので、大人サイズのバットや本物のボール、また初めて実際にパッヅやグラブに興味を示し、やっと出会えた!といった表情を浮かべていた。これらの道具をこどもたちに持たせてみると、さらに喜んでいたようだった。続いて、クリケットについて昨年BS-iで放送された20分ぐらいの番組を、体育館のスクリーンを使って放映した。テレビにでて説明している松村先生がコーチとしてきていることに、こどもたちはとても驚いていた。見終わった後、今度は実際に細かなルールを説明しながら、何人かの生徒をバッツマンとして立たせ、スタッフがボールを投げて実際に打ったり走ったりし、そのたびにケーススタディを行った。最初の2クラスはそのスタイルでやったが、残りの2クラスはバッツマン・ボーラー・フィールダーに別れてクラス全員が参加し、とても盛り上がった。こどもたち同士で、ボウラーのひじが曲がっていることを指摘しあったり、「Yes、No」などの意思疎通をはかる場面が多く見受けられた。しかし、実際にバッツマンやボウラーをできるのは時間の都合上数名に限られており、もっとやりたい!という子が続発していた。
 中日と最終日では、同様なプランをたどり、最後はクラスを2つにわけてチーム対抗戦を時間の許す限り行った。そして、全ての授業が終わった後、イージークリケットをそのまま学校にレンタルとして貸し出しをしてきた。

【総括】
 今回は通常の授業とは異なり、もっとやりたい!と子どもたちに思わせたところで授業を終わりにすることが私たちの作戦であった。というのは、わざとその段階で授業を終わりにすることで、こどもたちが自らやりたいと思い、イージークリケットセットを使って遊ぶように仕向けるためであったが、案の定こどもたちは消化不良な表情をうかべたまま体育館をあとにしていった。こどもたちは以前から何度かクリケットをしていたようだが、今回クリケットの正しい知識を得たことで、「クリケットっておもしろい」という発言からも見受けられるとおり、改めて興味が湧いてきたようだ。これまでの活動に比べ、校長先生をはじめロブ先生や各クラスの担任の先生がクリケットにとても興味を示してくださり、こどもたちも男女問わず非常にクリケットに対してとても興味を持ってくれていたので、とても指導しやすく、教えているスタッフ自身もとても楽しめる授内容となった。スタッフの側としても、ビデオのわかりやすくコンパクトな説明のおかげで、放映後により細かいルールの説明や指導をできたのでよかった。
 学校側で給食も準備してくださり、スタッフはロブ先生とともにおいしくいただくことができ、クリケットに熱心なロブ先生をはじめ、とても協力的で親切にしてくださった昭和小学校の先生方に感謝したい。袖ヶ浦クリケット普及計画第一回目の今回は、大成功だったと言えるのではないかと思う。