2002/11/24
ニュースポーツフェスティバル2002 in那覇
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「ニュースポーツフェスティバル2002 in那覇」活動報告
報告者 今村 圭
実施場所
沖縄県沖縄市奥武山陸上競技場
実施日
2002年11月24日(日)
指導者
今村圭、萱場俊明、新田絵里子、松村謙一郎、矢野達也(順不同、敬称略)
参加者
約70名
時間割
(1) 指導者自己紹介、ルール説明(約10分)
(2) 自由参加による実技(約15〜30分)
実施経緯
沖縄県レクリエーション協会主催のイベントにニュースポーツの一つとして参加。

【指導内容】
参加者毎に以下の内容を各指導員が個別に指導した。
(1)指導者自己紹介、ルール説明(約10分)
 ア.クリケットに対する世界と日本の認識差紹介
 120カ国で愛好されている球技でサッカーに次ぐ世界第二位の競技人口を誇る、等々解説。
 イ.ユニフォーム紹介
 着用する上着は「襟付きである」ことを紹介したうえで、白色【セーター着用】とEnglish Activity Teacher (以下、「EAT」という。)出身国代表カラーユニフォームとを比較解説。
 ウ.道具およびルール紹介
 イージークリケット用バットおよびボール・ウィケット、クリケット用バット・硬球・パッヅ・バッティンググラブを展覧し、使用方法や使用目的等について解説。ルールについては、以下(a)〜(b)について、実際のプレーを見せながら説明。
(a) 打撃部門
 a. 打者の目的
  打球を遠方へ飛ばす打撃ではなく、「ウィケットを防御する打撃」を心がけさせる。
 b. 打撃の方向
  打者は「自分を中心にして360度、どの方向にも打撃ができる」ことを認識させる。
 c. 打者(攻守)の交替
  「打撃はペアとなった2人で実施される」「打者がアウトになった場合にはペアの一方の打者のみが交替する」ことを認識させる。
  また、攻守の交替は「打撃ペアが組めなくなった時点(11人制であれば10人がアウトとなった時点、6人制であれば5人がアウトになった時点)で実施される」ことを認識させる。
 d. 得点方法
  明確な意思表示(「Yes」「No」の大きな掛け声、身振り)により、得点時の「パートナーシップの重要性」を認識させる。
(b) 投球(守備)部門
 a. 投球の目的
  ボールを(打者の腰位置程度の高さしかない)ウィケットに当て打者をアウトにするため、力強い投球ではなく「丁寧なワンバウンド投球」を心がけさせる。
 b. 投球の方法
  投手の打者に対する投球は「肘を伸ばさなければならない」ことを認識させるとともに、打者に対する投球時に投手が肘を曲げて投球した場合には、「違反投球となり打撃側に1点付与される」ことを認識させる。
 c. 基準投球単位「オーバー」の存在
  6球を1セットとした投球単位「オーヴァー」を認識させるとともに、「投球はペアとなった2人の投手によってオーヴァーを基準に実施され、先発・完投といった投球形態はない」ことを認識させる。
 d. 投球の方向
  打者に対する投球は、「ウィケットの片端からのみ実施されるのではなく、ウィケットの両端からペアとなった2人の投手によりオーヴァー毎に交互に実施される」ことを認識させる。
(2) 自由参加による実技(約15〜30分)
 試合形式の実技により、クリケットの難しさとおもしろさを体験していただいた。参加者は2人ずつのペアにし、ペア単位で順番に打撃・投球・守備をローテーションで体験していただいた。

【総括】
 イベントを開始して1〜2時間程度の間に、大学生ぐらいから中・高齢者まで50名程度が参加・体験。非常に熱心に説明を聞いて、プレーに参加していただけました。その後、雨により30分ほど中断し、その後は小学校低学年から中学年ぐらいの子供を中心に20〜30名程度に参加していただけました。イベント全体の終了時刻は16時頃でしたが、参加者(子供たち)の希望により一番最後まで残ってイージークリケットを楽しんでいただくことができました。
小さい子供の中には野球と混乱しているケースも見られましたが、野球と比較したルール説明等により、クリケットというスポーツを理解してもらうことができました。また、参加者の中には、詳しいルールを記述したパンフレットを持ち帰る方も多く、短い時間でしたが、沖縄の子供から大学生、中興年齢層にまでクリケットというスポーツをご理解いただけたと思います。
沖縄レクリエーション協会の方々を始めとして、沖縄の方々はクリケット等の新しいレクリエーションに対して非常に関心が高く、今後、沖縄支部の設立等によるクリケットの定着も夢ではないとの感想を持ちました。
ichiran